[9月8日シンフォニー定期]
 「ジャンヌの扇」
 「スペインの時」


2001年6月6日午後1時〜2時6月定期の練習二日目のお昼休みにセンチュリー練習場指揮者室にて常任指揮者高関氏に突撃インタビューを敢行。
これからの定期のプログラムについて高関さんにそのプログラムについての抱負や解説、それぞれの曲に対する思い入れなどをお伺いしました。


インタビュアー:佐野穣一Violoncello・奥田一夫Kontrabass


[9月定期]
「ジャンヌの扇」

T:はい、それではまず簡単に申し上げますね。まず前半にやる十人の作曲家のというのは、この間のシリーズの定期でやった5人の作曲家が書いたバレーの曲やりましたよね、「エッフェル塔」。
あれとほぼ同じ時期の作品で、第二次大戦が終わってパリ社交界が華やかだった時代に、バレー団の公演を買い取って当時社交界に集まっていた作曲家達にその音楽を一曲ずつ書いたらご褒美あげるわよ・・・みたいな感じで作らせた曲なんです。
ただ非常に面白い曲がたくさんあります。「エッフェル塔」よりも面白い曲もありますよ。中にはこの作曲家誰だ?みたいな人もいますよね、今はもう名前の残って無いような。
でも一曲目のファンファーレはラヴェルが書いてるんですよ。このファンファーレは珍品です、面白い曲です。それから・・・

O:基本的には楽器編成はどうなんでしょ?

T:ばらばらです!一番最後にやるフローラン・シュミットが書いたワルツが一番大きな編成で3管編成です。それ以外は編成は色々です。ずっと5拍子の曲があったり、・・・・変です。
もう「エッフェル塔」に負けないくらい変です。ただ全体として少しまとまりが良いかな・・という感じはあります。どういう作曲家がどういう曲を書いているのかは当日のお楽しみと云うことにしましょう。


「スペインの時」


それから後半のラヴェルの「スペインの時」私もこれやるの初めてですけれども、これはまず関西二期会との合同演奏会の二回目という事になります。前回がラヴェルの「子供と魔法」今回もラヴェルをやってみようじゃないかという話なんですが、作品としてはこっちの方が先じゃないかな?
「マメールロワ」とかを書いた時期じゃないかと思います。1907年から8年くらいの曲ですから「ダフニスとクロエ」よりも前です。

O:今回もやはり前回のように演奏会形式よりも一歩進んだ、すこし振り付けのつくようなスタイルなんでしょうか?

T:ただあそこまで派手にはやらないつもりでいます。というのも登場人物が5人なんですよね。登場人物は時計屋さんとその奥さん、それに奥さんの浮気相手が2人に力持ちの男が一人・・っていうのかな。
それで題名が「スペインの時」って訳されているけど直訳すれば「スペイン風の時計」っていうことで、「時計」っていう意味と「時」これは一時間という意味もありますが同じで、オペラ自体も一時間かからないで終わる・・・・まあそういうふうに意味を引っ掛けているわけですね。
話としては時計屋さんがどこかに修理に行くと云うことで出かけてくれれば奥さんは浮気相手と遊べるっという話なんです。二人の浮気相手がそれぞれ別の時計の中に隠れていたり、またそれを力持ちが二階に運んでいったりとかっていうたわいもない話です。
でもそれにとても軽妙な音楽が多くつけられていて、そのラヴェルの音楽がまた素晴らしいんですよ。私もベルリンに留学中に一回だけ見たことありますけれどもとっても楽しいオペラで、ベルリンのお客さん達は笑い出したりしてました。

O:それじゃ何かそういう事が楽しめる演出があるんでしょうか?

T:いえ、今回は純粋に音楽を楽しんでいただこうと考えています。ところで定期演奏会のようなものできちんと演奏されるものでは、もしかするとこれは本邦初演なんですって?今調べてもらっているところです。
私自身初めてですしこれからもっと勉強していこうと思っておりますので楽しみにしていてください。

S&O:今日はどうもお忙しい中長い間お話ししていただきありがとうございました。
kaz.