フランソワ・ルルー Francois Leleux(オーボエ)


同世代で最も卓越したオーボエ奏者の一人として名高いフランソワ・ルルーはフランスの出身、14歳でパリ音楽院に入学し、ピエール・ピエルロとモーリス・ブルグについて勉強した。卒業にあたってオーボエと室内楽では全会一致で1等賞を与えられた。
18歳の時パリ・オペラの首席オーボエの地位を獲得し、チョン・ミュン・フンの指揮で演奏した。21歳でロリン・マゼール指揮のバイエルン放送響に迎えられ、首席オーボエに就任する。
フランソワ・ルルーは、トリエステ、マンチェスター、プラハ、パリなど各地の国際オーボエ・コンクールで各種の賞を獲得している。20歳では、トゥーロン国際コンクールで優勝、格式あるARDミュンヘン国際オーボエ・コンクールでも優勝し、メディアウェーヴ・ジャパン特別賞も獲得した。これ以降ルルーは急速にソリストとして国際舞台へ乗り出していく。ニューヨークのモーストリー・モーツァルト音楽祭、フィンランド・クフモ音楽祭、イェルサレム音楽祭、モンテカルロ「芸術の春」音楽祭、ロンドン・ウィグモア・ホールの新ミレニアムのスターたち、サントリーホールなどに招聘された。またオーケストラもベルリン・ドイツ響、都響、パリ・オペラ、バイエルン放送響、ハレ管、フランス国立管などと共演、指揮者にはフェドセイェフ、マゼール、サヴァリッシュ、チョン・ミュン・フン、コリン・デイヴィスらがいる。

ルルーはまた、パリ・バスティーユ八重奏団と共に室内楽を演奏している。このグループはルルーがヴィラドコヴィッチ、ムローヴァ、リベラース、クレーダマンらと共に創立者に加わったもの。1998年、ルルーはドナウアルトミュール音楽祭で指揮者としてデビューした。最近ではパリ・コロンヌ管とジョージア室内管を指揮して、モーツァルトとオネゲルをCD録音した。

ルルーは数種類のレコーディングをCDに残している。ムローヴァとのバッハ「二重協奏曲」(フィリップス)、レ・ヴァン・フランセとのプーランク(BMG)、プーランクとブリテン(ハルモニア・ムンディ)、パリ・バスティーユ八重奏団とのモーツァルトとベートーヴェン(ハルモニア・ムンディ)、テレマン幻想曲(シリウス)等多彩である。どのCDも、「トップ・テン」「フォノフォルム賞」「金のディアパソン賞」「クラシカ賞」等の賞を獲得している。

コンサート評から

※サー・コリン・デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団演奏会  モーツァルトのオーボエ協奏曲ハ長調はすばらしかった。ここでフランソワ・ルルーは大勝利を収めた。
ボディー・アクションを魅力とするルルーが、テンポの速い第1楽章や終楽章で精確さを極めるトリル、疾走する音階や跳躍で人を惹きつけるだけでなく、アダージョ・ノン・トロッポでたゆとうように自らの芯から歌わずにはいられない“歌心”をはっきりと示したのだから。
ルルーはアンコールでコミカルでヴィルトゥオーゾな作品、アンタル・ドラティの《アリとキリギリス》を演奏して、感動する聴衆に応えた。

【2001年1月11日、12日 ミュンヘン・ヘルクレスザール】
◎ハラルド・エッゲブレヒト(2001年1月13日付南ドイツ新聞より)


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