オーケストラの楽器配置

これは、高関さんの7月定期についてのインタビューの中で
「オーケストラのならび」について、出てきたものです。

この演奏会に限らず、高関さんが指揮のときは、いつもこの並び方なので
独立した項目として追加することにしました。

高関さん指揮のときの楽器配置

普通のオーケストラ楽器配置

   
  (中略)
S: オーケストラの並びの事が出てきたので、高関さんがセンチュリーでされている
今の並び方について、うかがいたいのですが。
   
T: モーツァルト・ハイドン・ベートーヴェン・・そしてそのあともう少し発展して、シュー
ベルトもそうなんですけれど、ブラームスもそう、マーラーももっとそうですね。
そういったリヒャルト・シュトラウスまでの作曲家は、第2ヴァイオリンが第1ヴァイ
オリンと向かい合わせで、舞台右手で弾いているということを前提に、書いている
ことが多いです。

マーラーに至っては、9番のシンフォニーなんか最初必ずセカンドヴァイオリンから
メロディーが始まって、ファーストヴァイオリンに移っていく箇所が多いんです。

それは、やはりヴァイオリン同士のステレオ効果を意識して書いているオーケスト
レーションだと思います。例えばベートーベン7番のシンフォニーでしたら、フィナ
ーレで同じモティーフがタカタカタカタン・・・・トコトコトコトンっと順番に出てきますね。
あれもずっと左・右・左・右と出てきます。そういうことが前提としてあったと思う
んですよね。

あともう一つ、第2ヴァイオリンとビオラが隣同士にいますよね。
そうすると刻みが一緒になっていることが多いですよね。

そして、第1ヴァイオリンとチェロが並んでいるから、上と下が合わせ易い。

   
O: それが大きなメリットですね。
   
S: チェロが遅れやすいという部分を、一番リアクションの速い楽器と隣り合わせという
なかで、がっちりとアンサンブルを固めることが出来るというのが・・・・
   
T: そういう意味では良いですね。

これちょっとしたことなんですけれど、例えばピアノコンチェルトをやる時、すごく楽に
なるんですよね。ピアノコンチェルトでベートーヴェンの4番にしてもブラームスの2番
にしても、チェロの独奏がある時、ソロを弾く首席奏者がピアニストに非常に近いとこ
ろで弾けますよね。

   
O: なるほど。ちょうど室内楽のピアノトリオをやるときのような感じですね。
   
T: ええ。
あれが通常のだと反対側・ピアノ越しに弾かなきゃならないし、蓋があったりすると
もっと見えないし・・・。
   
O: そういうわけで当時はあの並びが常識だったと・・・
   
T: ピアノコンチェルトにビオラソロがある曲なんて、ないですもんね。
でも、チェロにはある。だから、そういうことではないかなあと思います。
   
S: 一番コンタクトを取らないといけない、チェロとコントラバスが離れてしまって、間に
管楽器が入ってしまってますよね。
   
T: えぇ・・・・う〜〜ん・・・これはどうなんですか?(笑)(コントラバスの奥田の方を見ながら)
   
O: まあこういうものは、慣れの問題っていうこともありますしね・・・
   
T: いやっ、誰かがやりにくい所に行かないといけないんですよ。

そこにいった人が、可哀想なんだけど、私は第2ヴァイオリンがそういう意味では
第1ヴァイオリンに食いついていくような形にすれば、他のパートがあそこに行く
よりはつけやすい、と思います。

   
S: だから高関さん以外の指揮者の時にね、・・・、また元のようにチェロが外に出る
スタイルに戻るのが当たり前のようになっちゃってますでしょ。
あれも一度協議した方がいいですよね。
   
T: でも指揮者でこれはやりたくないという人もいますからね。
指揮者にどちらが良いのかと聞いてみるのが良いでしょうね。
私も現代作品を演奏するときは普通のスタイルに戻しますよ。

 

以上の記事は、編集しています。
実際のインタビューをご覧になりたい方は、こちら。

 

 

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